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すすきの夜のトリエンナーレ2024 テーマ

パンとサーカス

すすきの夜のトリエンナーレ2024のテーマは「パンとサーカス」です。パンとサーカスとは、古代ローマ時代の詩人が当時の世相を憂いて詩中で使用した言葉です。権力者から与えられる「パン(飲食)」と「サーカス(娯楽)」によって、市民が政治的盲目へ導かれていくことへの問題提起であり、現代においてもその警鐘は鳴り響いています。欲望と幻想が交差するすすきのは、まさにパンとサーカスの溢れる場所。本展覧会は、すすきのがもつ祝祭感、身体性、関係性、ポリティカル、近代史、都市開発などをコンセプトとした作品群や、誰しもにある欲望とその欲望にとどまらない身体性に着目した作品群を通じ、多様な人間のあり方を考察していきます。
伝統あるオークラビル最上階を舞台に展開される夜の展覧会「すすきの夜のトリエンナーレ」にご期待ください。

開催概要

タイトルすすきの夜のトリエンナーレ2024「パンとサーカス」
会場オークラビル7階 札幌市中央区南5条西2丁目1-14(すすきの駅徒歩3分)[ google map
日時2024年2月20日(火)〜 2月25日(日)18:00~23:00
入場料1,000円(1ドリンク付)※期間中何度でもご入場いただけます。
出展作家Chim↑Pom from Smappa!Group、今村育子、遠藤麻衣、上遠野敏、小泉明郎、鈴木涼子、高橋喜代史、武田浩志、南阿沙美、鷲尾幸輝

ARTISTS

Chim↑Pom from Smappa!Group
Chim↑Pom from Smappa!Group

卯城竜太・林靖高・エリイ・岡田将孝・稲岡求・水野俊紀により、2005年に東京で結成されたアーティストコレクティブ。
社会問題やそのシステムに対し独自の視点から現代のリアルを提示、都市論を展開する。国際的に活動し、各国の国際展、ビエンナーレに参加。プロジェクトベースの作品は、グッゲンハイム美術館、ポンピドゥセンターなどにコレクションされている。
企画展のキュレーション活動も行う他、2015年より「Don’t Follow the Wind」(東京電力福島第一原発の事故に伴う帰還困難区域内、福島)の発案・展示続行中。
2022年4月27日にChim↑Pomより改名。
http://chimpom.jp/

Chim↑Pom from Smappa!Group
LOVE IS OVER / 2014 / Photo: Kishin Shinoyama / Courtesy of the artist, ANOMALY and MUJIN-TO Production
今村育子
Ikuko Imamura

1978年北海道札幌市生まれ。2006年より、人と人、人と物などの「間(あいだ)」についての関心から、明るい部屋から暗い部屋へ滲みでる光、ドアの隙間から漏れる光など、相対する関係の間に発生する光のグラデーションをモチーフにインスタレーションなどを制作する。主な展覧会に2022年「RIMOKON」Artothek,PLATFORM(ミュンヘン)、2019年「第7回札幌500m美術館賞 入選展」札幌大通地下ギャラリー500m美術館(札幌)、2018年「むこうの部屋」CAI02(札幌)、2017年「家族の肖像」本郷新記念札幌彫刻美術館(札幌)、2016年「ともにいること ともにあること」北海道立近代美術館(札幌)、「AKARI reflection|ひかりの連鎖」モエレ沼公園(札幌)、2014年「札幌国際芸術祭2014」札幌大通地下ギャラリー500m美術館(札幌)、2011年「Living Art」札幌芸術の森美術館(札幌)、2009年「雪国の華」上海莫干山路50号(上海)など。
https://www.imamuraikuko.com/

今村育子
内と外 / 2022
遠藤麻衣
Mai Endo

俳優・美術家。近年の発表としては、個展「屋上のアクチュアル」(TAV GALLERY、2023)、グループ展「フェミニズムズ」(金沢21世紀美術館、2021)、演劇出演で第21回AAF戯曲賞受賞記念公演 「鮭なら死んでるひよこたち」(愛知県芸術劇場、2023)など。他にも、美学校で「シャドーフェミニズムズの芸術実践」(2022-)の開講や、丸山美佳との「Multiple Spirits(マルスピ)」(2018-)でジン出版や展覧会企画などクィアフェミニスト的な実践を展開している。2021年東京芸術大学美術研究科博士後期課程修了。2022年には文化庁新進芸術家海外研修制度でニューヨークに滞在。
https://maiendo.net/

遠藤麻衣
屋上のアクチュアル#3 / 2023
上遠野 敏
Satoshi Katono

美術家、札幌市立大学名誉教授、札幌芸術賞。東京藝術大学大学院彫刻専攻修了。主な展覧会に北日本の5人の作家達」(ハンブルク総合芸術館カンプナーゲル/ハンブルク文化庁主催)、「札幌国際芸術祭2014」(500m美術館)、上遠野敏展「命と祈りの約束」(500m美術館) など。「札幌駅南口モニュメント」3部構成の監修・デザイン・制作。アートディレクターとして「札幌市生涯学習総合センター館内アート設置計画」、「Beautiful Japanese Heart Project平和の旗・札幌コンベンションセンター開館1周年事業」、「そらち炭鉱の記憶アートプロジェクト」、「札幌国際芸術祭2017:札幌と北海道の三至宝」など。

上遠野敏
500m美術館ガラスケース / 2022 / フェルト、毛皮など
小泉明郎
Meiro Koizumi

1976年生まれ。これまで多数の国内外の国際展や美術館で、人間の身体性や感情と集団的な無意識との関係性を扱った映像インスタレーションを発表してきた。世界各地の美術館に作品が収蔵されている。主な国際展として光州ビエンナーレ、シャルジャビエンナーレ、上海ビエンナーレ、あいちトリエンナーレ等に参加。主な個展としては「Projects 99: Meiro Koizumi」(MoMA、ユーヨーク、2013)、「捕われた声は静寂の夢を見る」(アーツ前橋、2015)、「Battlelands」(ペレス美術館、マイアミ、アメリカ合衆国、2018)等を開催。VR演劇「縛られたプロメテウス」(2019年)は、第24回文化庁メディア芸術祭アート部門で大賞を受賞。2021年には国際的なアートプライズであるArtes Mundi Prize(カーディフ、英国)を受賞。
https://www.meirokoizumi.com/ 

小泉明郎
Amazing Grace / 2001
鈴木涼子
Ryoko Suzuki

美術家。北海道札幌市在住。2007年文化庁の新進芸術家海外研修員としてドイツで1年間研修。ジェンダーやセクシャリティなどをテーマに、自意識や人間の欲望、社会の歪みに焦点をあてた作品を制作している。これまでの展覧会に「手探りのキッス 日本の現代写真」(東京都写真美術館、2001)「上海ビエンナーレ」(上海美術館、2004)や「グローバル・フェミニズム展」(ブルックリン美術館、NY、2007年)、「Body,Being Here」(テグ美術館 、韓国、2013)、「The Women Behind」(Museum on the Seam、エルサレム、2018) など国内外の数多くの展覧会に参加している。
作品収蔵 東京都写真美術館、北海道立近代美術館、東川町、Mint Museum in North Carolina、Museum at American University、上海美術館、The Art gallery University of Maryland など
http://www.ryokobo.com/

鈴木涼子
I am...no.12小さい
高橋喜代史
Kiyoshi Takahashi

美術家/一般社団法人PROJECTA ディレクター。1974年北海道出身。「言葉と身体」に関する映像作品と立体作品を制作。近年は、地方や社会の問題に個人の心情を重ねる作品を発表。 主な展覧会としてフランス、ニュージーランド、北アイルランドでの個展やカナダ、ドイツ、中国でのグループ展など札幌を拠点に国内外で活動。 2022年 第2回KYOBASHI ART WALL優秀賞。2020年 第3回本郷新記念札幌彫刻賞。2010年 JRタワーアートボックス最優秀賞。2006年 第23回産経国際書展入選。2000年ビッグコミックスピリッツ努力賞。1995年ヤングマガジン奨励賞。 2012年より500m美術館の企画をはじめ、テラス計画、シンクスクール、パラレルミュージアム、鉄と光の芸術祭など地域における美術の企画運営も行う。
2015年一般社団法人PROJECTA設立。2017年よりnaebono art studio運営メンバー。
https://takahashikiyoshi.com/

高橋喜代史
poster / 2008
武田浩志
Hiroshi Takeda

蛍光色を用いた鮮やかな色層と透明メディウムを繰り返し重ね、そこに印刷物やラメ、金箔などを織り交ぜた絵画作品を主として制作する。
1978年北海道札幌市生まれ。2003年北海道教育大学芸術文化課程美術工芸コース卒業。2017年よりnaebono art studioの運営に携わる。主な個展に、「Utopia MoMo-Iro 16」(salon cojica、札幌、2024)、「TAKEDAsystem vol.10」(苫小牧市美術博物館中庭、2021)、「Utopia MoMo-Iro 9」(MIKIKO SATO GALLERY、ドイツ、2015)、グループ展に、「縄文≒現代~共鳴する美のかたち」(苫小市美術博物館中庭、2023)、「VOCA展2015」(上野の森美術館、東京)、「札幌国際芸術祭2014」(札幌大通地下ギャラリー500m美術館)など。
https://www.hiroshitakeda.com / https://www.naebono.com

武田浩志
portrait 291 / 2024 / 木製パネル、アクリル絵具、エポキシ樹脂、印刷物、ラメ
portrait 291 / 2024 / 4K single-channel video
南阿沙美
Asami Minami

1981年札幌生まれ、2014年キヤノン写真新世紀優秀賞受賞。作品集に、『MATSUOKA!』(Pipe Publishing)『島根のOL』(salon cojica)、写真と文で綴るエッセイ『ふたりたち』(左右社)。
http://minamiasami.com/

南阿沙美
島根のOL / 2019
鷲尾幸輝
Koki Washio

1997年 北海道札幌市生まれ。時間、空間 を越えた、現代における身体性をテーマにパフォーマンス、インスタレーション 、映像 作品などを制作する。 近年は、スキャニングやクロマキーなどの技術を使用し、身体の輪郭をなぞるようなアプローチによって、器としての身体と自己との繋がりについて考え ている。主な展覧会に、「JRタワー・アートプラネッツ・ラスト展」(プラニスホール/札幌/2023) 、 「made and seek」PARCO/札幌/2023)、「RIMOKON@CAI03」(CAI03/札幌/2023)、「Rimokon リモコン」(Artothek, PLATFORM/ミュンヘン/2022)、「メランコリック日常」Artas Gallery/福岡/2022)、「emerging artists」(札幌大通地下ギャラリー500m美術館/札幌/2021)など。 また2021年に共同アートスタジオ0地点を創設。

鷲尾幸輝
skin-hunger / 2021

EVENTS

参加アーティストによるイベントを会期中、連日開催します!

♠ Chim↑Pom from Smappa!Groupナイト&アーティストトーク「オープニング・パーティ」

日時:2月20日(火)20:00〜22:00
オープニングパーティは、アーティストトークで始まります。
20:00-21:00 第1部 今村育子、上遠野敏、鈴木涼子、高橋喜代史、武田浩志、鷲尾幸輝
21:00-22:00 第2部 Chim↑Pom from Smappa!Group(予定)

♤ だらだらナイト

日時:2月21日(水)19:00〜21:00
みんなでダラダラ飲みながら、話したいことやトピックを持ち寄って話しましょう。アート談義に、進路相談や恋愛相談など大歓迎。出入り自由です。

♥ ウーマンズナイト「スナックりょうこ」

日時:2月22日(木)19:00〜22:00
出演:今村育子、佐野由美子、鈴木涼子など
ディープなすすきのに今夜だけ「スナックりょうこ」が開店します。誰でも気軽に遊びにきてね。

♡ おみくじナイト

日時:2月23日(金)19:00〜21:00
おみくじで出たテーマについて参加者みんなで話をしましょう。

♣ オールナイト「パフォーマンス・アート・ナイト」

日時:2月24日(土)20:00〜0:00くらいまで(誰もいなくなったら終了)
出演:石田大祐、大黒淳一、坂本敦、高橋喜代史、田口虹太、平尾拓也、山口哲志、鷲尾幸輝、他
土曜日は、サタデーオールナイト。パフォーマンスやDJなど賑やかな一夜。飛び入り参加自由。 伝説の「B-1グランプリ」も復活。誰もいなくなったら閉めます。

♧ クロージングナイト「グランドフィナーレ」

日時:2月25日(日)20:00〜22:00
出演:来場者全員
最後はふるまい酒で乾杯しよう!感動のグランドフィナーレに向けて20時に全員集合!!

※ 時間や出演者は変更することがございます。

ABOUT

人口190万を有する北海道の中心都市、札幌。その札幌市の歓楽街が「すすきの」です。すすきのは、時代に応じ、さまざまに姿を変えながら、独特の文化をつくりあげてきました。社会環境や経済の変化の影響を大きく受け、すすきのは様々にその姿を変貌させてきています。
「すすきの夜のトリエンナーレ」は、すすきのを舞台にした夜の展覧会です。札幌国際芸術祭(SIAF)の開催と合わせ、展覧会終了後の夜の観光(ナイトタイムエコノミー)の創出、国内外で活躍する作家のほか地元作家の紹介の場として、アーティストやギャラリスト主導のもと、2月に開催します。

CREDIT

主催北海道地域連動アートプロジェクト[すすきの夜のトリエンナーレ実行委員会]
協賛AURA ARCHITECTS   FRONT YARD   髙橋商店    寺田英司   Leasing staff
株式会社 CHUE MUSIC、RADIOワンダーストレイジFMドラマシティ、SA+O、株式会社SHACHI GROUP、相談支援事業所あさのは、いいづか歯科、カネイチ、山口裕美/アートプロデューサー
天﨑大輔、有田英宗、石川伸一、今村雄一郎、株式会社ガイア、片岡世地、草開賢子、酒井秀治、札幌シメパフェ、佐野和哉、株式会社ジョム・アンド・カンパニー、白鳥健志、高畠みゆき、棚田健生、中島洋、中森秀一、沼山良明、ポール、閔鎭京、株式会社わしづ(五十音順)
協力株式会社ジョム・アンド・カンパニー、丸田知明建築設計事務所 丸田知明、有限会社 リーシング・スタッフ、株式会社わしづ
広告デザイン:今村育子、ウェブ制作:佐藤史恵(SA+O)
運営サポート赤坂文音、大橋鉄郎、田口虹太、平井柊哉、丸田鞠衣絵

このプロジェクトは、その他たくさんの方々に支えられて運営しています。

SUPPORT

すすきの夜のトリエンナーレ2024は、北海道を拠点としてアートに真摯に取り組むアーティストやディレクターが運営しています。
今般、とても良い会場が見つかりましたが、会場の利用にあたっては、消防法上改修工事が必要なことが判明しました。改修工事に50万円の費用が見込まれています。改修を行わなくてもよい会場も準備していますが、十分な広さを備えているものとはなっていません。私たちの力では工事費用が足りず、このたび協賛をお願いすることとしました。みなさまの協賛金次第で、会場の広さ・参加アーティストが決定することになります。すすきの夜のトリエンナーレは、北海道のアートの発展にも重要な意義を有する展覧会です。
ぜひともご協賛をお願いいたします。

ARCHIVES

すすきのアート・プロジェクト 交換と交感
札幌国際芸術祭2017「BAR出会い」

会期:2017年8月6日~10月1日
会場:第2三谷ビル6階(札幌市中央区南1西6)
札幌国際芸術祭2017オフィシャルプログラムとして、参加アーティストやスタッフ関係者も来場する「BAR 出会い」を会期中全日運営しました。期間中は毎日、ライブ、トークが繰り広げられ期間中の夜の時間帯を楽しむ場を作りました。

すすきの夜のトリエンナーレ2014「コインの裏」
すすきの夜のトリエンナーレ2014「コインの裏」

会期:2014年9月19日~27日
会場:第21桂和ビル5F(札幌市中央区南6西4)
都市の歴史や近代化を紐解きながら、人間のもっている欲望や社会システムに焦点をあてた展覧会を開催しました。

すすきのアート・プロジェクト 交換と交感
すすきのアート・プロジェクト 交換と交感

会期:2013年11月28日~30日
会場:第8桂和ビル3F7/F(札幌市中央区南6西3)

CONTACT

すすきの夜のトリエンナーレ2024へのお問い合わせはこちらのフォームよりお送りください。
お問い合わせフォーム

すすきの夜のトリエンナーレ実行委員会

実行委員長:高橋 喜代史(美術家 / 一般社団法人PROJECTA)
今村育子(アーティスト / 会社員)
川上大雅(salon cojica / 札幌北商標法律事務所)
佐野由美子(CAI現代芸術研究所/CAI03)