すすきの夜のトリエンナーレについて

札幌は日本最北の政令指定都市で、人口190万を有する北海道の中心都市です。
その札幌市の歓楽街が「すすきの」です。1871年、北海道開拓使が現在のすすきの地区を遊廓地帯に指定したことがすすきののはじまりです。それから、140年の長い年月を経て、すすきのは、さまざまに姿を変えながら、独特の文化をつくりあげ、日本3大歓楽街と呼ばれるまでの地位を築いてきました。
社会環境や経済の変化の影響を大きく受けるすすきのは、現在空きテナントの増加など多くの課題も抱えています。昨年初めて開催した「すすきのアートプロジェクト」では空きテナントをアーティストの力で再活用し、すすきの地域が持つポテンシャルと、見落とされていた魅力の再発見に繋げました。
2014年度は更に周辺地域と連動しながら規模を拡大し、空き店舗をつかい「コインの裏」をテーマに、都市の歴史や近代化を紐解きながら、人間のもっている欲望や社会システムに焦点をあてた展覧会を開催します。